『ポニョ』観ました!
半日、体が空いたので自分へのご褒美もかねて
ひとり映画館に足を運びました。
おもしろかった!
手書きがウリのアニメーションはとても魅力的で
ドキドキワクワクしたし
水彩調の背景は隅々までひたすら美しく
ポニョはやたら元気で、主人公の宗介はがんばりやさんだし
リサさんはパワフルで、老人ホームのおばあさん達もおきゃんで可愛い*1
そしてポニョの父フジモトは、なっさけなさが愛しかったです*2。
ストーリーの軸は“小さなラブストーリー”で良く考えれば
それは自分の好き要素のど真ん中で大満足の仕上がりでした。
子供のころに見ていたアニメや絵本を
そのまま映画で見ているような気持ち。
まさに動く絵本、童話の世界といった具合。
そういやあの頃の“こども向け”作品とかこんなアバウトさだったなあと
懐かしく思い出したり。
じゃあ“ポニョ”が子供向けかというと、どうもそうでもないのですが
あんまり大人視点でうがった見方をしてしまうと
おもしろさを取りこぼしてしまうようなシンプルな力強さが
良い味を出してました。
何とはなしに思ったのは観客が作品に問われているのは
“不思議を受容すること”
…なのかなあと。
細かい整合性とか、ストーリーとかテーマ等を追及すると
つじつまの合わない面が出てしまうのも事実ですが。
そもそも、おもしろい物語=理路整然としたストーリーではないはず。
『人魚姫』だって『浦島太郎』だって「ありえねー」とツッコミを入れてしまったらそこで終わってしまいます。
あんまり考えずに、肩肘張らずに自然体で挑むのが正答に近い気がします*3。
スクリーンで観る価値は十分にあると思うので
ここは一つせっかくのジブリ映画のある夏だし
“動く絵本”を観に映画館に足を運んではどうでしょう?
以上、難しいことは取っちゃぶいて感想でした。